2011年09月19日

ジュリアンの素生

ジュリアンとは動物霊園で巡り合いました。
ジュリアンの素生


初めは動物霊園の山の上にある愛護センターに連れて行かれる途中で、かわいそうになって捨てられたのではないかと思っていました。
お年寄りと暮らしていて、その方がなくなって身寄りがなくなったんじゃないかなどと勝手に想像してました。
一緒に暮らしてみるとわかったことがありました。
ご飯を食べているとき、ほしいものがあると横に来てじっと座って待ちます。
これはたいがいマグロの刺身です。
縫物をしている横に来て、糸や毛糸、ひもなどにじゃれます。
ですから前の飼い主は縫物を良くする、穏やかな方だったのではないかと思いました。
そんな方が捨てたわけですから、のっぴきならない事情だったろうと思ったわけです。

ところが沖縄に来てしばらくしてから、一時猫たちをリードにつけて散歩をさせていた時がありました。
ジュリアンは鈴のついた首輪でリードをつけていたのですが、郵便屋さんにびっくりしてリードをちぎって逃げて行きました。
母はしばらくしたら戻ってくると言っていたのですが、その逃げ方がすごいスピードだったので、いやな予感がしました。
私は近くの道や草むらなどを捜していましたが、なかなか帰ってきませんでした。
この時幸いしたのが鈴の首輪でした。
家の南の断崖の草むらのあたりでかすかに鈴の音が。
分け入っていくと、断崖の草にぶら下がっているジュリアンが。
断崖を落ちたら多分うちには戻ってこれなかったと思います。
首根っこを捕まえて救出しました。

家に帰ってくるとジュリアンは過呼吸のようにハアハア行って興奮が収まりませんでした。
ジュリアンの素生

この事件でジュリアンは捨てられたのではなく、道に迷ってお寺にたどり着いたのだと思いました。
その後子供も時にジュリアンには邪魔なようで、自分だけをなでてほしいためか子供たちにカーと威嚇をする時があります。
またジュリアンだけが毛布を乳のように吸う仕草をします。
きっと小さい時に親から離され、一匹でゆっくり飼われていたんだと思います。
ジュリアンの素生


大人になってからの出会いですが、なんだか昔から一緒にいる猫のような気がしています。


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Posted by 貝細工・From Sea at 03:38│Comments(0)
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